■輸出加工区
台湾の輸出加工区は、1960年代以降の輸出指向型経済発展に大きく貢献してきた。更に近年は、単純な加工機能のみならず、物流・倉庫・組立・検査・出荷等の総合的な機能をもつ「グローバル高付加価値パーク」に生まれ変わりつつあり、輸出加工区を「自由貿易港区」(Free Port Zone)とする計画も進んでいる。
保税区である輸出加工区では、海外から輸入する機器設備、原料,燃料、半製品、サンプルに関する輸入税が免除されているほか、各種の租税優遇措置が認められている。
更に、ハイテク企業のみ入居可能なサイエンスパークと比べ、輸出加工区では、幅広い業種の入居が可能である他、売上に占める研究開発費率の制限等もない(但し、入居最低資本金は2,000万元以上)。そこで、最近ではサイエンスパークにR&D機能を設置すると同時に、輸出加工区に生産機能を設け、製造を行う企業も見られる。
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